今回は報告書の作り方というか、ポイントをメモしておきます。
報告書を作る作業が減ったもので、忘れそうということもあり。。
で、本題に。。
リンク先PDFの大広さんの資料は報告書のポイントが詰まっていると関心してしまいました。。
「スマート主婦」調査分析レポート
https://www.daiko.co.jp/dwp/wp-content/uploads/2014/02/report_130212.pdf
リンク先のレポートを参考にしてしまえば、
調査報告書を、マーケターとして一人前にかけてしまうと思われるくらい
参考になるかと思います。
PDFに詰まっている報告書のポイントと
あわせて、因子分析→クラスター分析のやり方も簡単に解説します。
<以下解説>--------------------------------------------
リンク先PDFと対応させてご覧いただければと思います。
■2P<はじめに>
・背景
・課題
を記して、報告書が何に役立つかを提示します。
■3P<調査概要>
・調査目的
・調査概要
を記して、報告書(調査)で何をやったを提示します。
■4P~7P<サマリー>
調査目的に対応する形で、
分析結果を分かりやすくまとめます。
■8P<因子分析>
アンケートデータを因子分析にかけて、
因子を抽出しています。
【因子分析の流れ】
-データ-
このレポートはどんなデータわかりませんが
分析するデータは、だいたい各設問を5段階で評価しているものを使います。
設問例)
問1:果物が好きですか。
1:とてもよくあてはまる 2:だいたいあてはまる、・・・
データ例)
Aさん 問1:3 問2:5
Bさん 問1:1 問2:3
-計算-
で、5段階評価のデータを
SPSSとかで因子分析をかけると、
・固有値
・因子負荷量 ・・・8Pにあるもの
・因子得点
などが出てきます。
-結果の解釈-
計算結果がでてきたら、
まず因子として採用するものを選びます。
選び方は、固有値がだいたい1以上のものか、
累積寄与率が60%以上になる因子までを採用します。
で、採用する因子が決まったら、
因子負荷量を8Pのようにならべます。
※リンク先のPDFでは、
黄色く記載されているところ以外は空白になっていますね。。
0なのか、見づさの軽減のためなのかわかりませんが。。
次に因子負荷量をみながら、
それぞれの因子に名前を付けていきます。
だいたい数値が大きいものに○をつけていって、
因子の特徴を理解し、因子の名前をつけます。
この辺りが、マーケターのセンスが光る部分ですね。笑
ただし、特徴が理解できなければ、外してしまってもいいかと思います。
理解できないと、報告書として説明することができないので。。。
■10P<クラスター分析>
因子分析の結果をもとにクラスター分析をして、
クラスターごとの因子得点をレーダーチャートで表しています。
【クラスター分析の流れ】
-因子分析の結果の引き継ぎ-
採用した因子で、
モニターごとの因子得点を計算します。
データ例)
Aさん 因子1:3 因子2:5
Bさん 因子1:4 因子2:1
-クラスター分析の計算-
因子得点が計算できたら、クラスター分析をします。
出したいクラスターの数が決まっていなければウォード法を、
決まっていればk-means法を
使えばいいかと思います。
ウォード法をやると、
デンドログラムというトーナメント表のようなグラフが出力され、
クラスターを最小限に細かく分けるパターンから、
最大限にくくってしまうパターンまで表されます。
最初は、ウォード法などでデンドログラムを見ながら
どれくらいにまとめようかと検討するのがいいかと思います。
-クラスター分析の解釈-
で、どこできったらよいかというところは、
・デンドログラムの直線が長くなっているところ
がだいたい良いかと。
-クラスターごとの特徴の抽出-
クラスターが抽出できたら、
それぞれの因子得点の平均で比較分析(コメントづけ)を行います。
■12~14P<クロス集計表>
・必ずクロス集計表にはN数を表記する
・N数が30未満の場合には注釈で参考情報であることを表記する
・構成値が極端に多い部分や、少ない部分に着目してコメントする
(=データの特徴がなるべく浮き彫りになるようにコメントする)
・表頭がSAのときは帯グラフ:12~14P
(SAというのはシングルアンサーの略です。
すべての人がダブらないので、帯グラフで表すことができます。
例えば、年代とかはSAです。年代は1人で2つの値をとることはできません。
※サバを読んでるとかはまた別の話です。)
・表頭がMAのときは折れ線(or縦棒):15~17P
(MAというのはマルチアンサーの略です。
人によって解答が重複することがあるので、折れ線で表すことが多いです。
また、15Pのように、見やすさ向上のため多い順に表頭を並べることがあります。)
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