2013年7月11日木曜日

データサイエンティストとして大切なこと

タイトルは、SEO対策のため大げさにしてますが、
今後、自分が仕事をする上で大切だと思うことを書きます。

2010年当時の前の会社の入社間もない頃に先輩からいわれたのが、
『「クロス集計」はよく使うが「多変量解析」なんてあまりしない。
 それは、クライアントが理解できない場合があるから。』

大学院で多変量解析を学んだ自分としては、
やっとの思いで入社したマーケティング会社にも関わらず、
自分の強みを活かせないのではと
ショックを受けつつ先輩の話を聞いていていました。

ただ、諸先輩方がクロス集計だけで問題点の発見から、
解決策のヒントまでを抽出できるのを目の当たりにし、
データ分析の本質をなんとなく理解することができました。

そんなことがあった2年後には「重回帰分析を使って分析をしてほしい」
などと多変量解析を使った分析案件などが増えました。
ちょうど、ビッグデータなどといったような言葉が出始めた頃かと思います。

今度こそ自分の強みを活かせると希望を抱いても、
いざ案件に携わってみると、
実は分析のための分析をひたすらするという悔しい思いもしました。

ただ、こうした経験をしたことによって
データアナリスト(データサイエンティスト)として
大切なことがなんとなく見えたような気がしています。

■大切なこと

1.
数学がすごく苦手な人にも、
分析の仕組みと、分析から出た結果をわかりやすく説明する。

2.
分析のための分析をするなどの要望があったら
目的を整理して課題解決に役立つファインディングスを
抽出するための分析プランを提案する。

3.
売り上げを向上させる方法のヒントになる等、
直接課題解決に役立つファインディングスを提示し、
みんなを巻き込んでアクションにつなげる。

⇒結局、数字をいじった分析レポートであっても
 ・ストーリー(分析の仕組みや、ファクト)
 ・オチ   (分析結果や、ファクトからわかること)
 がの二つが噛み合ってないと理解してもらえないし、
 ファクトからわかることだけだしても、
 その後のアクションにもつながらないと価値にならなかったり
 するのかなぁと思ったりしています。

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でも、まあ「大切なこと」といってもほぼ理想なので
現実ではできない部分も多いですね。。